楓、赤黄、色付く

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ピッピッ シーツを洗濯機に入れボタンを押す。 時計を見たらすでに午後。 洗濯は終わると思うけど夜までには乾かないな。 まぁ、布団がないんじゃないから大丈夫か。 寝室に戻ると会長が目を覚ましていた。 「おはようございます」 そう声をかけるとびくっと肩を動かした。 気づいていなかったのかい。 「おはよう」 そう返してくれ、起き上がろうとした会長はまた肩をびくつかせた。 「無理しない方が良いと思いますよ? えーと、何か飲みます?場所教えてくれれば飲み物持ってきますが」 「水を持ってきてくれ。 普通に水道からコップに入れて」 「はい」 キッチンに行き、コップに水を入れ会長の元に持っていく。 「ありがとう」 「いえ」 渡されたコップにはまだ半分残っているがもういらないのだろうか? そう思ってまたキッチンに行こうとしたら 「乃亜」 呼び止められた。 「はい、何でしょう?」 少し緊急してしまう。 「コップはそこに置いといて構わないからこっちへ来てくれないか?」 何があるか分からず不安だが、側に行けるという事で はい!と喜んでいる自分がいる。 実際「はい!」とは言ってないが。 ただ頷いて そこ と指された台にコップを置き会長の側に行く。 側に行くと顔を少し歪ませ、上半身だけ起き上がる。 すいません、激しくし過ぎました。
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