楓、赤黄、色付く

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ポンポンと会長は自分の隣、先程まで俺が寝ていた所を軽く叩いた。 隣に来いと言う事だろうか? ベッドの上に正座した。 なぜか正座になった。 今気付いたが会長、まだ裸と言うね。 下は布団で隠れているから見えるのは起こしている上半身だけだが。 「なぜ正座なんだ?」 ふっと吹き出した。 「なぜでしょう?」 つられて笑顔になる。 急に真面目な顔になったかと思うと 「俺の事、好きなのか?」 と聞いてきた。 「はい」 俺は迷う事なくしっかりと答えた。 まだなんか物足りないというかそんな顔をしている。 「俺、会長の事、ずっと前から好きでした」 自然と出てきた言葉。 会長はびっくりした顔で俺を見る。 「なんですか?」 「あ、いや、びっくりしてな。 ありがとう、嬉しいよ」 はにかむ。 あー、もうヤバイ! かっこいいというか可愛いんですけど!? ガバッと会長に抱きつく。 突然で驚いている。 だが気にせず 「会長、俺会長が好きなんです。会長は?」 聞きたかった事。でも怖くて聞きにくかった事。 「俺も、好きだ。大好きだ」
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