花、彩り、咲き誇る

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あれから1週間。 あの不思議な1年にはよく会う、というかすれ違う。 すれ違う度に目で追ってしまうが向こうと目が合う事はない。 いつも1人で目の前だけを見て進んでいる。 つまらなそうに。 前に移動教室でそいつのクラスの前を通った時に見たそいつは友達であろうやつと笑顔で喋ってた。 なんだ、ダチいるじゃん。てその時思ったが移動する時はいつも1人。 仕事がなく部活に所属していない一般生徒と同じ時間帯に帰れる時、偶然帰宅するそいつを見つけ、ついついて行ってしまい ハッとして何やってるんだ俺は…となったのは1年の寮の廊下で、そいつの部屋はどこか分からなかった。 ついていった事にがっかりではなく部屋が分からなかった事にがっかりした。なんてこった。 自分自身じゃないと言うか自分が分からない。 その次の日は放課後仕事があったがそいつの事ばかり考えてしまい、なかなか集中できなく、無意識にため息ばかり吐いていたようで元会長にうるせー!と怒られた。 元会長の隣で仕事をしていた元総隊長は孫でも見てるような目で「若いのぅ」と言っていた。
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