桜、季節、すでに満開

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教室である2のSに行くとすでに全員揃っていた。 担任はまだだが。 きっとまだ体育館か職員室だろう。 「親衛隊総隊長がんばって」 「頑張れ~」 席に着く間、クラスメイトが通る俺に気付き応援された。 「ありがとう」 席に着いた時皆の方を向きお礼を言う。ちゃんと微笑みを入れて。 この学校の親衛隊は危害をあたえないから皆に嫌われていない。 一部変な人達がいるが。 ていうか広まるの速くないか? 俺何も言ってないし。 同室者さえ知らない…あ、総隊長になったから部屋変わったんだ。 同室者の子が一気に広めるとも考えがたい。 考えていると ガラ… 「始めるぞー」 あまり音のしないドアを開け先程会ったばかりのホスト教師が入ってきた。うん、いつ見ようが教師に見えない。 「えーと、今日から1年Sクラスの担任になる緒方 真吾(オガタ シンゴ)だ。よろしくな」 そう言いファンサービスとも言える笑みで小柄な男の娘系生徒が「よろしくですぅ」や「夜もお願いですぅ」とか「キャー」だのただ黄色い声をあげているとか騒いだ。 「連絡は特になし。 俺に面倒事を持ってくるなよ、以上」 そう言いプリントを配り教室を出ていった。 もう解散で良いんだよな? 筆箱以外何も入っていない鞄に先程配られたプリントを入れ帰る準備をする。 周りを見るとすでに帰っている生徒が少々。 早っ。 てことで鞄を持ち廊下に出た。 そうすると 「あ!神田君!」 後ろの方で呼ばれ振り返ると目のクリクリとした可愛らしい生徒がいた。 「神田君だよね?」 「はい」 ぼーっとしてたか? 「これから親衛隊の集会あるから呼びに来たの。 あ、僕は小野 莱(オノ ライ)って言います。3年だよ」 先輩だったんだ。って失礼か。 「俺は神田乃亜です」 よろしくと言い合い集会をやる会議室に向かった。
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