桜、季節、すでに満開

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やっぱいつ見てもこの学校広いわ。 ガラッ 「皆~席に着いてねぇ」 会議室を見渡すとけっこうの親衛隊の数。 こんなにいるんだ。 会議室の黒板の前に立ち 「まず隊長と副隊長の紹介をしまーす。 まず僕から行くね?」 そう最後の言葉は僕に言い 「去年からだから皆知ってると思いますが副隊長になりました小野莱です」 小野先輩が俺に振り向き、どうぞと言うように手招きする。 「今日から隊長になりました神田乃亜です。よろしくお願いします」 前に立って分かったんだが親衛隊ってゴツいのもいるんだな。 あ、確か元隊長が俺を誘う時に言ってたか。 「今日は僕達の紹介が主だから~。 とりあえず前回と同じ事言う事になっちゃうけど問題が起こらないように」 「はーい」 と親衛隊の人達が声を揃えて返事をする。 莱先輩の解散という声でゾロゾロと会議室を出ていく。 俺達が最後になり会議室を閉める。 これで帰ると思いきや 「次は生徒会の皆様に挨拶しに行かないとね」 と莱先輩が言ったので生徒会室へ。 この高校に通って2年目になるが生徒会室へは行った事がないからワクワクと内心少ししているが顔には出さない。 先輩と話しながら着いた生徒会室。 最初理事長室かと思った。 扉が豪華なこと…。 莱先輩がノックをし生徒会の誰かは分からないが返事が返ってき、豪華なドアを開ける。 そこには我らが生徒会様達がいた。 皆仕事をしていたようで席に座っていた。 「莱君じゃないですか」 そう言い莱先輩に駆け寄ったのは副会長である佐野 椎名(サノ シイナ)。 「お久しぶりですかね?」 「そーですかね?」 二人の周りはほわわんとしていて時間の流れが他と違って見える。 二人の周りの色も幸せな色に見える。 「知ってた?この二人付き合ってるの」 「!…いえ、知らなかったです」 いつの間にか俺の背後にいた。びっくりした。 そして二人が付き合っているのにもびっくりした。 この背後にいた人は書記の村野 由良(ムラノ ユラ)。 2年だから俺と同じクラスか。 「今日は挨拶しに来ただけなんですよ」
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