第一章

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「Xランクのクエストなんて滅多に来ないんだからさ.....。暇なときくらいSSSランクを受けてくれたっていいと思うんだけどなー」 「まぁ、Xランクは一つクエストを完了するだけで破格の報酬が貰えるからな。他のクエストを受ける理由なんてない」 「全く、“最強の世代”に比べたらまだまだ雑魚なんだから.....訓練がてらSSSランクを受けてもいいと思うよ? 」 これでも当時は、不屈の五帝、最強の世代などともてはやされていた。 ・・・今や最悪の裏切り者だが。 「リーグス、それ水帝の前で言うなよ。絶対に面倒なことになるから」 俺達が帝の時は少なくともSSSランクのギルド員の10倍は強かった。 だが、今の帝はSSSランクよりも少し強いくらいだ。 いや、一握りのSSSランク.....リーグスを始めとする、理由がありクエストを行っていない為にランクが上がらない者たちなら勝てるんじゃないか? 「あーあ、ライトの世代が復活してくれたらどれだけ楽か.....」 「グダグダ言うな。皆隠居中だ」 焔帝と水帝は元々結婚していて、今は子供と幸せな暮らしを。 風帝はSSSランクとしてギルドマスターを。 土帝は隣国のクードル魔法学校で校長を。 そして、俺はAランクとしてギルドで働きつつ自立して生活を。 それぞれが新たな道を歩んでいた。 幸い、五人ともクエストの時はローブを深く被っていた為、素顔を知る者は少ない。 お陰で何の支障も無く生活できている。
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