第一章

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俺が雷帝を辞めてから1ヶ月以内に四人とも最低限の事だけ終わらせて、次の世代に交代した。 表向きには決戦で力を使い果たしたことになっている。 しかし、当時の俺達よりも今の帝は数段弱くなっているし、Xランクのクエストを受けることがほとんどでSSSランクのクエストはあまり受けない。 その上、あまりに傲慢で高圧的な態度を取る為、ほとんどの帝はギルド員からはあまり好まれていない。 だが、表立って文句を言う輩は一人もいない。 帝に就いた人間には特別な地位が与えられ、実質国のNo.2となる。 つまり、王族以外の命令は聞かなくていいのだ。 もし本人の耳に入れば無事ではすまないだろう。 それに、例え帝が他のものを殺したとしてもそれを罪に問われることはない。 だから面と向かって言うことはなく、皆が暗黙の了解として心に留めている。 俺が在籍する蒼天龍呀にも水帝が在籍している。 その為、Xランクを始めとする高ランクのクエストが多く届く。 しかし、SSSランクのクエストがきても水帝はクエストを受けないし、元々少ないSSSランクのギルド員たちが頑張ったところでほとんど減らず、溜まっていく一方である。
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