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「すまなかったね」
唐突に呟かれたリーグスの謝罪の言葉に、俺はその真意を掴むことが出来なかった。
「どうしたんだ? 急に」
「ライト、お前をここまで強くしたのは俺だ。才能があるからと歳に合わない訓練をさせて、子供ながらに帝の地位まで登り詰めた。だが、その先にあったのは.....」
「やめてくれ」
その先に続く言葉は恐らく“孤独”。
それが途中でわかったからこそ俺はリーグスの言葉を制止した。
「俺は後悔していない。リーグスが訓練してくれたお陰で大切な人を.....仲間や家族を護る力を手にいれることが出来た。だから、感謝の気持ちはあれど恨んだことなんて一度もない」
その気持ちは本心だ。
帝になったお陰で、自分が魔族と人間のハーフだという事を知ってもなお、仲間だと言ってくれる人たちに出会えた。
それだけでも十分帝になった価値はある。
俺は心からそう思っている。
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