第一章

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「そう言って貰えると助かるよ。ありがとう」 「礼を言うのは俺の方だ。俺をここまで育ててくれた。感謝してもしきれない」 もし、リーグスに拾われなかったら今頃俺はこの世に居ないだろう。 助けてもらった上に強くまでしてくれた。 血は繋がっていないが俺はリーグスの事を本当の父親のように思っている。 「そうか.....。改めて言われると少し照れ臭いけど.....ライト、そう言ってくれるのは素直に嬉しいよ」 そう言って照れている40近いおっさんなんてあまり見たいものでもないが.....。 「あ、そうだライト。一つ、伝え忘れている事があった」 「.....何だよ」 「明後日から、マネルタ魔法学園に通って欲しい。期限は卒業を迎えるまでの三年間だ」 「は?」 俺がリーグスの言葉を理解するのにたっぷり10秒ほどの時間を要した。 ちょっと待て.....。 今、リーグスはなんて言った?
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