第一章

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「わかった.....。学園に行くよ」 「そう言ってくれると思ってたよ」 「うるせぇ。ほとんど強制だったじゃねーか」 「はっはっは。まぁ、騙されたと思って行ってごらん。案外、学生もいいと思えるかも知れないよ?」 「どうかな.....」 それはそうと。 「もう少し早く言って欲しかったがな.....」 明後日だって? 「すまないね、手続きを済ませたのが昨日なんだ」 とは言っても、どうしたものか。 どうせなら平穏に三年間過ごしたい。 確か高等学生のランクは最低ならE、強くてもBくらいだったはず。 ならば今のランク目立ってしまうだろう。 「リーグス、ランクや魔力はどうするんだ?」 俺は今、帝だった頃の魔力の一万分の一程度の魔力になっている。 一つで魔力が百分の一になる封魔具を二つつけている。 指輪とイヤリングの形をした封魔具はただのアクセサリーにしか見えない。 これを封魔具だと分かる人間は数少ないだろう。 それに封魔具は一人につき二つまでしかつけてはいけない。 それ以上つけてしまうと、魔力が暴走を起こして死に至るからだ。 だから、俺はこれ以上封魔具を増やすわけにはいかない。 どうやって魔力を下げようか。
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