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「ランクは新しいギルドカードを作ればいいとして.....。魔力が高かったらランクの偽装もバレるしね。どうしようか」
確か、学園では魔力測定が定期的に行われているらしい。
ということは、入学してすぐに魔力測定が行われる可能性は高い。
正直、俺の魔力は帝時代の一万分の一になってはいるがギルドランクAにしてはまだ高い。
普段は魔力測定なんてしないし、魔力を見極めることが出来るのはほんの一握りの実力者だけだ。
だから、他のランクAの人より魔力が多くても困ることはなかった。
だが、今回は違う。
学園の魔力測定でランクA以上の魔力を保有しているとバレれば平穏な学園生活なんて望めないだろう。
「リーグス、なんとかならないか?」
「うーん、あ! そうだ」
何か打開策でも見つかったんだろうか?
リーグスは机の引き出しをゴソゴソとあさり始めた。
「あった、あった。はい、これ」
そういってリーグスが俺に渡してきたのは1つのブレスレット。
これは.....封魔具?
「これって封魔具だよな? これで何分の一まで押さえられるんだ?」
「百万分の一かな」
ひゃっ.....!?
「正気か!?」
俺は百万分の一という数字に度肝を抜かれた。
普通はそんな封魔具を使う機会なんてない。
というか、百万分の一とか.....初めて聞いたぞ。
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