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「ふふ、謙虚なのだな」
「本当のことを言ったまでだ」
あれ? なんか知らんが好感度が上がってないか?
あまり人との関わりを持つと俺の正体がバレる可能性も高くなる。
下手をしてボロを出すかも知れない。
そういう状況は好ましくない。
だから、そうなる前に俺は立ち去ることにした。
「んじゃ、気を付けろよ。それじゃあな」
そう言い、立ち去ろうとするが。
「ま、待ってくれ! せめて名を.......」
お約束の展開は回避出来ないらしい。
うーん、どう答えたものか。
「・・・縁があればまた会うだろ。自己紹介はその時にでも」
まぁ、世界は広い。
そう簡単に会うこともないだろう。
俺はそれだけいうと早々にその場を立ち去った。
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