第二章

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「ふふ、謙虚なのだな」 「本当のことを言ったまでだ」 あれ? なんか知らんが好感度が上がってないか? あまり人との関わりを持つと俺の正体がバレる可能性も高くなる。 下手をしてボロを出すかも知れない。 そういう状況は好ましくない。 だから、そうなる前に俺は立ち去ることにした。 「んじゃ、気を付けろよ。それじゃあな」 そう言い、立ち去ろうとするが。 「ま、待ってくれ! せめて名を.......」 お約束の展開は回避出来ないらしい。 うーん、どう答えたものか。 「・・・縁があればまた会うだろ。自己紹介はその時にでも」 まぁ、世界は広い。 そう簡単に会うこともないだろう。 俺はそれだけいうと早々にその場を立ち去った。
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