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今日こそは彼の眼を見て話せそうな気がした。
私は彼の前に座り、前髪を整える。
「こうやって顔を見て話すのは久しぶりですね」
なんだか思いのほか緊張している気がする。
「私は仕事柄、夜出かけて朝帰るのが当たり前でした。
そのせいでいつもあなたの寝顔しか見ていませんでした。
だからこうやって眼を見て話すのはなんだか照れくさいです。
でも頑張ってこれからあなたに言いたいことを
全て言っておきたいと思います」
おそらく今の私は中学生のように
頬を紅く染めているに違いない。
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