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「その方も〈リオ〉さんというお名前なんですか? 」
それには男は答えずに、代わりにニコリと微笑む。
「僕は〈小塚 朔耶〉といいます、あなたは? 」
告げられた名前に、璃桜は息を止めた。
サクヤ……。
璃桜の心の中で、桜の花がひらひらと舞い落ちる。
それと同時に、胸を締め付けるような思い出も一緒にフラッシュバックする。
「…素敵なお名前ですね。私は〈七瀬 璃桜〉です」
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