2.

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覗いてくる獣のような瞳が光を放って、璃桜は息を飲んだ。 どこにこんな姿を隠していたのか。 逃げられない……。 それは、虐げられる側の本能。 身体を這い回る長い指と首筋に落とされる口唇に、璃桜は力を抜いた。 それを見た朔耶が、喉奥で笑った気がする。 「…いい子だな」 「……っ!!」 次に襲ってきた穿たれる衝撃に、声を抑えることが出来ない。 瞳の奥が赤く染まる…。 ただ早く終わってくれることを願って、璃桜は口唇を痛い程に噛み締めた。
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