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「別に。慣れてるし、ボクはもう小さいくもないし!」
イライラして強い口調で言うと、スフリーは目を丸くする。そして肩をすくめ、首をふる。
「か~わいくないな~。ダメだよ~。子どもはもっと甘えないと!」
なんか意味分かんない事をスフリーは力説する。
「最初から思ってたんだけど、ピート君は冷めすぎだよ~。子どもならさ、最初に僕が魔法使いだって名乗ったら、目をキラキラさせて魔法をせがまなきゃ~。なのに君ときたら、鼻で笑ってだから?だもん。僕はがっかりだよ~」
グダクダ喋り続けるスフリーに、ボクは険しい視線を送ってしまう。
「そんな純粋な反応求めるなら、公園にでも行って、三歳児相手にやってください。今時、十歳にもなって魔法信じてる人なんて、いませんよ。お腹がいっぱいになったんなら、どっかに行ってくれませんか?ボクはこれから、夕食の準備しなきゃいけないんで」
「いや、ダメだよ!あんなにご馳走になったんだから、何かお礼をさせてくれ!!」
早口に捲し立てれば、スフリーは立ち上って言う。
しかし、ボクはスフリーがお礼をできるなんて思って無いので、うろんな目で見つめる。
「お礼って、何ができるんです?」
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