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南幸一は広島県の片田舎に生まれた。
三人兄弟の末っ子、長男として生まれる。
南の父は公務員で真面目な男であった。
母は専業主婦とパートをしている。
姉が二人いるがどちらも10歳以上年齢が離れている。
南幸一が中学校を卒業するころにはどちらも結婚して嫁いでいる。
祖父は南が中学の時に他界し、祖母は同居している。
南幸一は南家の跡取りとして何不自由なく育てられた。
南は中学2年の時に殺人を犯した。
近所の遊び友達だった、小学生の子供を殺したのだ。
当時南は中学生だ。
相手は小学生。
中学生といえどもまだ子供である。
南は決して大柄な方ではなかった。
なぜ、南は小学生を殺すことができたのか。
それは南とその小学生が知り合いだったため、
致命傷を与える距離に近づけるまで、相手を油断させることができた。
また、相手の小学生が知的障害者であったこともある。
この二点が南に殺人をやりやすくさせた要因であった。
また、もっとも決定的であったのは、これは南自身の性質に寄るものであった。
南は快楽殺人者であった。
南の性的な快楽は殺しを通して得るものである。
人や動物を殺すことで南は性的な快楽を受けるのである。
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