【右腕の男】

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なんで?と聞く蘭花。 明日、蘭花が大和と不本意とはいえデートをする訳だ。 気が気じゃねぇの。 仕事するって言うと、朝帰れば?と可愛い事を言ってくれる。 が、朝こそ行かせたくなくなるだろ? 少し淋しそうな蘭花の顔を見て心がぐらつく。 でも、今夜泊まれば絶対明日行かせる気がしなくなる自信がある。 後ろ髪引かれる思いで蘭花の家を後にした。 次の日の朝。 蘭花からの電話で目を覚ます。 もう一度、気をつけろよ。と言っておいた。 適当に朝飯を食ってから仕事に出向く。 溜まっている書類に目を通し社長印を捺していく。 集中しようと思っても時間ばかりが気になってなかなか進まない。 仕事があって良かったかもしれねぇ。 何もなければ部屋で悶々と過ごすしかなかった。 まぁ。仕事しててもそれどころじゃ無いんだけど。 少しでも気が紛れるだけましだな。 夕方になり家に戻る。 準備をしてから蘭花の家へと向かった。
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