【右腕の男】

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蘭花をギュッと抱き締め蘭花の存在を確認する。 「蘭花。」 俺の胸に顔を埋め、ん~と唸る蘭花が堪らなく可愛い。 寝惚け眼でうっすらと目を開け、まだ眠い。と呟く。 心配した。と囁くと、蘭花がごめん。と謝る。 もう二度とこんな思いはさせないから。と。 俺の気持ちを分かっていてくれたらしい蘭花。 お前が居ないと不安になる。 蘭花が居ないと生きてけねぇ。 と、伝えた。 俺の言葉に蘭花は、ずっと側に居るから。と言う。 好きだよ。と、ニッコリ微笑む蘭花が愛しくて。 ジッと俺を見つめる蘭花の次に出た言葉に頬が緩んだ。 『…キス…してもいいですか?』 可愛すぎんだろっ。 どうぞ。と答えると、途端色っぽい表情の蘭花に煽られる。 深くなるキスに身体が反応する。 どんどん下に降りてくる唇に身体の芯が疼く。 堪らず漏れる俺の声に蘭花はさっきよりも厭らしくなっていく。 蘭花に身を任していたが、我慢の限界。 上体をバッと起こし、蘭花の腰に両手を廻す。 余裕ねぇな。俺。 自嘲しつつ蘭花に深く舌を絡ませた。 愛し合う度に愛しくて。 愛する度に填まっていく。 何処まで俺を虜にすれば気が済むんだ? エロ可愛い蘭花から俺は一生抜けられそうもねぇ。 背中の傷跡に誓うキス。 一生離さねぇから。 蘭花を抱き締め、また眠りについた。
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