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サンフランシスコの空港に到着した。
ゲージを抜けると飯田さんが手を振っているのが見えた。
飯田さんは私に駆け寄り抱きついて来た。
『蘭花ちゃん!!いらっしゃい!良かった。無事に着いて。』
「すいません。わざわざ迎えに来ていただいて。飯田さんも忙しいのに。」
『何言ってるの!私が誘ったんだから、蘭花ちゃんが遠慮する事ないのよ。それに、飯田さんはやめてね。私の事はミラって呼んで。じゃ、とりあえず早く行こうか。私、これでもこっちじゃ有名なのよ。ねっ?』
そう言われ、辺りを見渡すと飯田さん改めてミラさんを遠目で見て居る人が沢山居る事に気付いた。
あっ。そうか。
ミラさんは有名なモデルさんだって言ってたな。
「…そうですね。行きましょうか。」
荷物を持ち空港を後にした。
駐車場でミラさんの車に乗り込んで出発。
『ごめんね。急がしちゃって。蘭花ちゃんの到着ギリギリに来たんだけどね。やっぱり短時間で気付かれちゃった。ヤバイなって思ってたところだったのよ。こっちは、マスコミが多いから下手に蘭花ちゃんの事書かれたくないじゃない。だからね。』
まぁ。そうだろうと思う。
ミラさんはスラッと背が高くて凄く綺麗だから。
しかも着こなしてる服もお洒落でいかにもモデルさん。
サングラスも似合っていて格好いい。
どこからどう見ても一般人じゃないオーラが出ているから。
「そうですよね。そんな所に迎えに来てもらって。本当にすいません。」
『何度も謝らないで。私がしたくてするんだから。ねっ?』
信号待ちでミラさんはわたしに向いてニッコリ笑った。
「それにしてもあれですね。日本に居る時とはまた感じが違いますよね。格好いいです。」
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