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その日は頭痛が酷くてベッドに沈んだまま起き上がれずにいた。
ようやく動ける様になったのは夜中だった。
風呂に入り頭を冷やす。
そして、ソファーに座りまた考えた。
……蘭花。お前の言う事が分からない。
俺は蘭花と一時も離れたくない。
蘭花は平気なんだろうか?
いつまでか分からない離れる時間に蘭花は耐えられるんだろうか?
俺は蘭花にとってそれだけの存在なんだろうか?
……そんなはずは無い。
好き過ぎて怖いと言っていた。
蘭花はそんな嘘はつかない。
前に私の愛は重すぎないかと聞いてきた事もあった。
俺は蘭花が全てだから蘭花の想いが凄く嬉しかった。
今まで蘭花の為に生きてきたから。
蘭花の笑顔を守りたくて生きてきたから。
重すぎる愛なんて無い。
むしろ俺には最高の愛だから。
……だから。分からないんだ。
俺が辛いなら…距離を置くのが辛いなら別れてもいい?
蘭花は俺の事ずっと好きだと言った。
もし、俺が辛くて別れてもずっと好きでいると言った。
……何なんだよ。
訳わかんねぇよ。
テーブルに置いてあったスマホが着信を知らせるランプをピカピカさせてる。
手に取り着信を見る。
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