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足が勝手に来た
道を戻っていました
会ってどうする?
彼女は許してくれるのか?
あ、彼女だ
あの親子と仲良く話してる
どうしよう
来たものの、今さらどんな
顔で合えばいい?
顔?
右の腫れた顔を触り
痛みを感じた
何かがフッ切れた
彼女のそばに近づくと
母親と彼女が驚いた顔した
当たり前か
子供を見ると
母親の後ろに隠れて
酷く怯えていて
まるで化け物を見るような
目付きで自分を見ていた
自分はあの親子がやらした様に
自分も土下座をした
周りの目も気にせずに
「すみませんでした
ごめんなさい」
この言葉しか出なかった
今、相手の顔はどんな顔を
してるんだろう
どうせ、この最低な男を
蔑んだ目で見てるんどろう
「僕の方こそ、ごめんなさい
ぶつかってアイス付けちゃって」
顔を挙げると子供が頭を下げて
いた
この時、本当の後悔をした
何であんな酷い事を
自分はしたんだ
目から涙が出て来た
止めようとしても
止まらなかった
謝って良かった
何か大切な物を取り戻した
感じがした
彼女が自分の事を起こして
くれて、黙ってハンカチ
を渡してくれた
親子は頭を下げ歩いて行きました
その後ろ姿を見ても
もう憎しみは湧いて来ません
でした
「お腹空いた」
後ろを振り向くと
彼女は笑顔で笑って
自分を見てくれた
「わ、わ、わかりました
じゃあ、自分の行きつけの
フランス料理でも」
「すぐにご飯が食べたい
そうだ、近くに吉野家が
あるから、そこに行こう」
「え、下民がたべる (ゲフゥ)」
脇腹にパンチをくらい
腹を抑えながら彼女を見ると
自分にグウを見せて
「次、言ったら、反対の
頬も腫らす」
「はい、もう、言いません」
痛かったけど
何か痛く無かったです
よく分かりませんね
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