心の鍵

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「キャッ!!」 ビ、ビ、ビ、ビックリした!! 本当に…心臓が止まるかと思った。 「…部長!?…いつからそこに?」 「さっきから。」 部長は体を揺らして笑っている。 「そーっと入ってきて驚かせようと思ったんだけど、なんか面白いものが見えたから、黙って見てた。」 「…そんな…。」 …恥ずかしすぎる。 「俺のシャツで何してたんだ?」 …あ。 そう。もちろんその顔ね。 部長は私の前で床に座り、私を自分の胸に引き込む。 「こっちの方がいいだろ?」 抱き締められた部長の胸は、さっきシャツで感じた匂いの何倍も男らしい、私の大好きな匂いがした。
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