心の鍵

26/26
前へ
/26ページ
次へ
それからもゆいと甘い時間を楽しんだ。 その甘さのままに、一緒に風呂に入りたくてゆいにねだったが… …断られた。 ゆいのいつものオーバーリアクションで。 酒抜きではまだ無理らしい。 会社では上司と部下の立場を崩さないゆい。 二人で特別に取り決めた訳でもないが、そうしている。 でも、そんなゆいの考え方も好きだった。 だから、一週間ずっと会っているのに、今会っているのはまた、違う顔をしたゆいだ。 俺だけのゆい。 俺は今夜もそんなゆいの虜となって、熱い夜に溺れていった。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2485人が本棚に入れています
本棚に追加