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いつもよりだいぶ早くに出社した。
案の定、事務所には誰もいなかったが、そろそろ彼女が来るはずだ。
「おはようございます。」
俺がいるとは思わずに小さく挨拶しながら何気なく入って来た彼女。
今日も…可愛いな。
俺の存在に無邪気に喜ぶ彼女を見て、持って来たものを彼女に差し出す。
「キレー!」
思った通りの反応に思わず顔が綻(ホコロ)ぶ。
目を輝かせて箱を覗く彼女がまた、可愛い。
一つチョコレートをほおばると、口をもごつかせて美味しいと言う。
そんな口元に見とれて、チョコよりも彼女の唇の方が甘そうだと朝から変な想像をする。
…会うのが久しぶりだからだろうか?
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