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…え?
…お嫁?
原田社長の?
いえいえ。
…息子さんの?
…息子さん…いるのかな?
原田社長の発言にしどろもどろしながら社長室に着いた。
二人分のコーヒーをお出しして、私は退室する。
経理室に戻ってしばらくすると内線が鳴る。
…社長室だ。
「はい。室井です。」
『私だ、悪いがちょっと来てくれるかな?西島くんも一緒に頼む。』
「はい。すぐに伺います。」
…なんだろう?
原田社長が帰るには早すぎるし、まだ社長室にいらっしゃるはず。その上で来て欲しい?
しかも、部長もいっしょに。
私は疑問に思いながらも部長に声を掛ける。
「部長、社長がお呼びです。私と一緒に来るようにと。」
「室井くんと?わかった、行こう。」
私と部長で事務所を出た。
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