873人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
航はいきなり立ち上がりオレに深く頭を下げ、
「その節は本当に申し訳ありませんでした」
おっと、これにはオレもビックリだよ。
あ、森さんがこっちを慌てて見ている。
「いやいや、私は関係ないので、とにかく頭を上げて下さい。森さんが来ちゃいますから・・・」
心配そうな森さんにオレは苦笑いを投げかけ『なんでもない』と言った風に装った。
「あ、はい。美晴さんは元気ですが?仕事の方は・・・影響ありませんでしたか?」
ああ、こいつはちゃんと美晴を心配していたんだな。
ただ、ちゃんと心配しているんであれば、何で連絡の一つも寄越さなかったんだろう。
「美晴は大丈夫ですよ。ま、少しお休みしていた時期もありましたがね。今は元気にやってますよ」
最初のコメントを投稿しよう!