pure reason-純粋理性-3

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一度、美晴に言った事がある。 『航にちゃんと伝えた方がいいんじゃないか・・・』 美晴は笑顔を隠すようにオレにこう言った。 『藍は私の子。父親はいないんですよ・・・』 でも藍の事を考えれば父親は居た方がいい。 『藍が大きくなった時、なんて説明するんだ?それに航だってこの事を知ったら・・・』 美晴はオレの目を見てこう言い切った。 『航が会いにくれば話します。でも来ない限り、私からは言いません。だって私を必要としていたり、気にかけていれば・・・・だから私からは言いません』 そう言い切った美晴の表情は惚れ惚れするほどキレイだった。
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