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上森朱美
・26歳
・梶原が信頼している唯一の人間
・向井健二の事件の時以来、悟に恨みを持っている
・性格は冷静で理論的、頭は冴えているが行動力はない
・高志の母、坂上智代とは対立関係にある
・ジョンとの関係は可もなく不可もなく
・悟の周りの人間が殺されていく原因
・朱美が梶原に殺人の指示を出している
「厄介だな。梶原だけならともかく、二人をなんとかするのは骨が折れるぞ」
ジョン「大丈夫です。問題ありません」
「そうは見えないが…なにかあるのか?」
ジョン「ええ、何も二人とも改心させる必要はありません」
「どういうことだ?」
ジョン「最終的に梶原を説得した時点で私たちの勝ちです。梶原は朱美にそそのかされて殺人をしていますが、そもそも梶原は社会復帰したての頃はまともな人間でした。そこに朱美が現れたのです」
「なるほど……朱美の出現により梶原は再びおかしくなってしまったと…」
ジョン「その通りです。ですが、梶原は不安定なだけで正常に戻ることはできます。梶原をこちらに抱き込み、朱美をひとりにしてしまえばもう何も出来ないでしょう。朱美は頭は冴えるようですが梶原のような行動力がない。私、高志君、智代さん、梶原、そしてあなたで朱美を袋小路にしてやりましょう」
この日から俺とジョンの「梶原改心計画」が始まった。
ちなみに
この前、ジョンが部屋中を散らか
して探し物をしていたのは高志君と楓ちゃん(もう居なくなった人格・5歳)が悟のケータイで遊んでいて失くしてしまったからだそうだ。
ジョンは「探し物をしている最中はそればかり考えてしまう癖がありまして、以前はよく母に怒られていました。悟君に迷惑をかけまいと必死になっていたせいもあるのですが、あの時は取り乱してすみませんでした。…はは」
と言って申し訳なさそうに笑っていた。
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