SNSの恐怖

2/8
前へ
/8ページ
次へ
ご飯もお風呂も後にしてくれ。 今日は毎週楽しみにしているテレビ番組がある日だ。 大好きなアイドルが出演する生放送の番組。 俺はヘッドホンをテレビに繋ぎ、 準備万端でその時間を待った。 時計の長針が十二時の場所を指すと、 同時に画面には大好きなアイドルが映し出された。 いつも可愛い衣装を着ていて、 短いスカートが結構際どかったりもする。 それが楽しみだということは 友達の健太を除いて、 知っている者は誰もいない。 その健太も一緒にこの番組を見ているに違いない。 そう言い切れるのは、 いつもこの番組を見ながら 他愛もない事をSNSにかき込み合っているからだ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加