2人が本棚に入れています
本棚に追加
「だったらお前は、
パスワードは見ていないし
流すつもりもないって言い張れ」
「なんだよそれ」
「映っちまってたんだよ、それが。
おそらくあいつらはSNSのかき込みから、
俺たちがあの番組を見ていたことを知り、
阻止しようとして拉致したに違いない。
でも大丈夫だ、
お前はさっきの言葉だけ言ってりゃ解放されるさ」
そう言う健太の顔に光が当たる。
荷台の後ろの扉が開けられ
瞬く間に健太は外へ連れ出された。
俺は恐怖で体の震えが止まらなかった。
いつ来るかもわからない奴らに怯え、
小さな音にさえも体が反応する。
最初のコメントを投稿しよう!