8

2/6
前へ
/35ページ
次へ
私の腰に回った手に力を感じた私は、空気を求め開いた口の間に舌を滑り込ませた。  上唇の感触を確かめ、さらに奥へと進む。  ふいに目をあげるとブラウンの瞳が正面からぶつかった。  その瞳には、男性特有の色がみえた。  彼は私に応えるように、舌を絡ませてきた。  彼の力に負け、口内は彼に独占されてしまった。  その舌の動きは、優しくそして、官能的だった。  そのキスで、私は彼に堕ちた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

528人が本棚に入れています
本棚に追加