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「罰金………」 彼は可笑しそうにクスクスしていた。  「罰金もいいけど、もっとヤバイ事。」 「ヤバイ事?何?」 「まだ考えてないから、思いついたら言うわ。てか他のヤツとしなきゃいいんだから。」 彼は私の脚を触りながら、ワンピースな裾を捲りあげていく。  「ちょっと!」 私は彼の手を押さえ、これ以上の侵入を拒否した。  「なんで?いーじゃん。話すよりスル方が好きなんでしょ。だからオレが叶えてやるから。他のヤツとはヤルなよ。」 彼の口から吐かれた言葉が私の心をガッツリ捕まえた。  堕ちた。  私は彼に堕ちてしまった。  顔を合わせてまだ四時間足らずの彼に。
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