愛し愛されていたあの日々(1)

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激しく疼く心とカラダの痛みが堪らなくて、立っていられずにベッドに上がり、激しく身悶え、のたうちまわった あぁ~、宏樹さん! なんて優しい!(号泣) 絶対に…絶対にものにしてやる! 私の目に狂いはないわ~! 宏樹さんはかつての彼氏達と全く違うわ~! ひどい男達と付き合っていって、男見る目を養っていった私だから胸を張って言える! 宏樹さんを絶対に自分のものに…しなければならないって…… 思い出したくもない嫌な記憶がよみがえる! もう二度と目の前に現れて欲しくない顔! でも……… 最初の彼氏は19歳の時、バイト先のカフェで出会った30歳の、まだなって1年の弁護士 常に、依頼人の利益を第一に、親身になって共に闘うその姿が実に、眩しくてカッコ良かった その姿に惚れ、自分のファーストキスと初めてを捧げるのに、そう時間がかからなかった 特に、AVのスカウトマン達に、勇猛果敢に立ち向かい、私を強く護ってくれたのが嬉しくて、強く恥じらいながらも、彼に身を委ね、自分の恥ずかしい姿を晒した しかし、それを後悔するのにもあまり時間を必要としなかった… 彼、熱狂的な正義論者だった 口を開けば、正義正義正義!と… 正義を守らなければ!とか、 正義で悪を倒すんだ!それを実現するための唯一の手段は、法律しかない…とか 初めは、そうだよねって思っていたけど、だんだん疑問に感じて 不完全な人間が作る不完全な法律に、果たしてきちんと完全に正義を実現するだろうか
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