愛し愛されていたあの日々(1)

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もっ…もしかして、融資になにか問題が生じたんですか!? もし、この融資が決まらなかったら、困った事になるよ~! というような宏樹の顔色 その怯えた表情が凄く可愛い♪ なんだか、もっといじめたくなるような…キャーッ☆ 私より1歳歳上なんだけど、まるで4~5歳歳下の弟のような感じで、可愛くてたまらない♪ ゴクッと冷たい水を一口嚥下し、宏樹が重い口を開く 「あっ、あの…」 (ふふふっ♪ 貴方の言いたい事よーく分かっているわぁ~♪ もうヤだ~、そんな、今にも泣き出しそうな顔しちゃって~…♪) 「…書類の不備ですか!? ちゃんと整えたつもりだけど…」 「………」 「あの~…こちらにどのようなミスがあったんでしょうか!?」 「……………」 わざと深刻な顔をして、何も答えようとしない 次第に焦りの色を濃くして行く…宏樹の顔を見たら、さすがにこれ以上いじめるのは可哀想と思い 「ふふふっ♪ ごめんなさい! ついつい幼稚園児頃からのいじめっ子根性が… 融資の方は、全くご心配なく、何の問題もなく手続きしているので、近々、認められると思いますよ~♪」 「もう~黒瀬さん、お人が悪い! 一時どうなるかと思ったよ~!」 「貴方も黒瀬なんだけど♪ お気悪くしたら、本当に申し訳ありません! でも、宏樹さんの怯えた顔が物凄く可愛くて、ついつい…」 「っんもう~…」 「ふふふっ♪ だから謝っているじゃない♪」 「融資の事じゃなかったら本日はいったい、どのような用件でしょうか?」
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