愛し愛されていたあの日々(1)

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このビッグマウスの彼に、何回か抱かれたけど、そこそこ気持ち良かったものの、ごくごく普通なもので、あまり思い出にならなかったな~! 就職が決まり、卒論も早々に完成し、卒業に必要な単位も早くに充分に満たしたから、残りの1年近くの時間を有意義に過ごそうと、ファミレスでバイトを始めた そこで、5歳歳上の自称俳優の彼に出会い、間もなくして彼に抱かれた しかし、この彼も口だけだった 10年芸能界に居て、世界有名な俳優を目指していると言うわりに、テレビや映画はもちろん、舞台の話も全く聞かないし、一緒に居ても稽古しているところを一度も見た事はなかった タレント事務所からバラエティー番組の収録観覧の仕事が来る程度で、他に芸能活動らしい活動は皆無と言っても過言ではない 芸能以外で何か仕事しているのか!? というと、それも…ない! 労働収入ほとんどないのに、毎日遊んでいるばかり… 街金から借金でもしているのかな!?とも思ったけど、それもない とても不思議でしたが、その疑問が程なくして解かれた 彼、この3年前に大企業の社長をしていた父親を亡くし、母親が後を継いだ その女社長の母親から毎月100万円のおこづかいで彼が生活していた お母様には一回だけお会いしたけど、終始私の事を疎まれるような目で見ていた とても怖かったし、最初の挨拶の時点で、彼とは結婚できないなぁ~って、痛感し、尋常ではない母子の仲良さを目の当たりにした事で更に確信する
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