愛し愛されていたあの日々(1)

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だから、休日二人っきりで居ると、一生懸命努力する彼に手料理を作り一緒に食べ、掃除に洗濯、そして… 夢に向かって頑張る彼の姿が眩しい程に素敵でしたが、夜の方は、とても自分よがりでした 自分さえ気持ち良くなればいい、相手の気持ちとかどうでもいい! というもので、一度もオンナの悦びや幸せを感じられず、苦痛でしかなく、全く気持ち良くなれなかった それでも、彼の夢の実現のために必死に我慢した 堪えられない肉体的苦痛の上に、強烈な精神的ダメージとなる事件が畳み掛ける! 新しい年度が始まって久しく、私達の付き合いが間もなく1年となる頃… 彼が半年間、業務上横領していたのが発覚したのだ! 全然気づかなかった! 不幸中の幸いに、私達の交際が、誰にも気づかれていなかった 殆どお家デートでしたから、誰かに気づかれる可能性が極めて低かった だからその後、融資担当になれた 数万ボルトの雷に撃たれたかのような衝撃をもろに受けてしまった!!! 大手都銀に移籍するためのもの?とも思ったけど、理由もまた強い衝撃となるものでした 開いた口が塞がらないとはまさにこの事を言う! 彼と同い年のハリウッドのセレブ俳優が、青い海を一望する白い豪邸でジャグジーバスの中で赤ワインを片手に青い海を眺めながら、侍らす美女をとっかえひっかえにしているのをテレビで観て急に憧れの気持ちが芽生えたそうです!(怒) 2000万円を横領したのに、500万円の罰金刑に処されただけ
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