愛し愛されていたあの日々(1)

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モヤモヤが晴れる筈もなく、鬱屈した想いを募らせる中で宏樹と出逢った♪ 5人の事は、ゆっくりと時間をかけて宏樹に話した だけど、二度目の二人っきりの時は5人の話は何もしませんでした 普通に融資は順調に手続きが進んでいるってから話が始まり、宏樹がウエーブを創立した苦労話等、話がどんどん膨らみ、楽しい時間があっという間に過ぎていった 食事が終わり、お互いミルクとシロップたっぷりのアイスコーヒーを口に含み、美味しかった食事の余韻に浸る コーヒーの興奮作用も手伝って、おもいっきり大胆に、長い間秘め続けていた想いをぶつけてみた! 「ねぇ、宏樹さん!」 「何!?」 「いつも隣に寄り添ってくれる…誰かに居て欲しいって、思わない!?」 「えっ!?うーん… 仕事が忙しくなかなかそんな事を思う時間(ひま)がないからねぇ~」 「でも、ふっと一人っきりになったら淋しい気持ちになったりしない!?」 「うーん…だから、なかなかそういう時間(ひま)が… 友梨さんはどうなんですか!?」 「正直に言って、近頃、淋しさの荒波が畳み掛けるように襲いかかって来るの! それで、心とカラダがひどく疼いて、気づくと涙で下着とベッドシーツを濡らしている… 彼氏居ないこの淋しさに堪えるのは、もう…限界かな!?」 今にも泣き出しそうな悲しい表情(かお)して、下唇をきつく噛み締め、宏樹の反応を盗み見する リアクションうすっ! ちょっとガクッとなるが、挫けずに攻勢を畳みかける
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