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「ねぇ、宏樹さん!」
「は…はい…」
「宏樹さんは、気になる娘とか、好きな娘とかが居ないの!?」
「仕事ばかりだから、そんな事は全然頭にないというか…
友梨さんは、どうですか!?」
「あたしは…そうね、気になっているというか、好きな男性(ひと)が…居ますよ~!」
「友梨さんは素敵な女性(ひと)だから、その男性(ひと)は幸せだね
友梨さんとその男性(ひと)との幸せをお祈りしています!」
「うん、その男性(ひと)とは、絶対に幸せになりたいです!」
「どんな男性(かた)ですか?」
「現在(いま)、あたしの目の前に居ますよ~!
そう!!!」
「ええーっ!!!
なんで!?」
(ここしかない!!!)
「そ…率直に言うね!
あたし、宏樹さんの事が好き!
初めてお会いした時から…
ねぇ、宏樹さん!
こんなあたしだけど、良かったら、お付き合いしませんか!?」
茫然自失、頭真っ白な感じの宏樹
「うん、すぐに答えが出る訳ないよね~!
ごめんなさい!
でも、宏樹さんの事が好きな気持ちには嘘偽りはないから…
ちょっと、考えて欲しいな~!?」
結局、この日は宏樹の口から答えが出ず、私の奢りって事で勘定を済まし、そのまま、お店の前でお別れした…
10日後
いつもの店でお会いした
あの日、宏樹と別れた後、自分の大胆さにただただ、驚くばかりでした…
変に思われたらどうしよう!
もし嫌われてしまったら
承認寸前の融資が宏樹の意向で破談になったら?
頭にネガティブな事しか浮かばない
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