愛し愛されていたあの日々(1)

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「ねぇ、宏樹さん!」 「は…はい…」 「宏樹さんは、気になる娘とか、好きな娘とかが居ないの!?」 「仕事ばかりだから、そんな事は全然頭にないというか… 友梨さんは、どうですか!?」 「あたしは…そうね、気になっているというか、好きな男性(ひと)が…居ますよ~!」 「友梨さんは素敵な女性(ひと)だから、その男性(ひと)は幸せだね 友梨さんとその男性(ひと)との幸せをお祈りしています!」 「うん、その男性(ひと)とは、絶対に幸せになりたいです!」 「どんな男性(かた)ですか?」 「現在(いま)、あたしの目の前に居ますよ~! そう!!!」 「ええーっ!!! なんで!?」 (ここしかない!!!) 「そ…率直に言うね! あたし、宏樹さんの事が好き! 初めてお会いした時から… ねぇ、宏樹さん! こんなあたしだけど、良かったら、お付き合いしませんか!?」 茫然自失、頭真っ白な感じの宏樹 「うん、すぐに答えが出る訳ないよね~! ごめんなさい! でも、宏樹さんの事が好きな気持ちには嘘偽りはないから… ちょっと、考えて欲しいな~!?」 結局、この日は宏樹の口から答えが出ず、私の奢りって事で勘定を済まし、そのまま、お店の前でお別れした… 10日後 いつもの店でお会いした あの日、宏樹と別れた後、自分の大胆さにただただ、驚くばかりでした… 変に思われたらどうしよう! もし嫌われてしまったら 承認寸前の融資が宏樹の意向で破談になったら? 頭にネガティブな事しか浮かばない
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