愛し愛されていたあの日々(1)

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仕事さえも半ば手につかず、そわそわとした日々を過ごした それでも何の問題も起きなかったのは長年の経験の積み重ねの賜物…なのでしょうか!? そして、ついに今日! 審判の時が…… 全然落ち着ける訳等がなくて、カラダを摩ったりして宏樹を待った こんなに落ち着かなくYesとNoのどちらかを待っているのは、実に就活戦争以来だ! 私という人物が、果たして面接官宏樹から、どのような審判を下されるんでしょうか!? 早く来て欲しいような、欲しくないような… 暫く待っていると、宏樹が姿を見せた ビシッと決まったスーツ姿が目に飛び込んで来た瞬間! 一瞬頭が真っ白になってしまう! 目合わせられない! 二人の上に重苦しい空気がのし掛かり暫く沈黙の時間が流れたいった… 程なくして宏樹が注文したアイスコーヒーが運ばれてきて、宏樹が一口嚥下すると重く閉ざされていた口が開いた 「ゆ…友梨さん!」 「は…はい!」 ゴクリッ!☆ 「こんな僕で良かったら、よろしくお願いいたします!」 重く肩にのし掛かっていた荷物がおろされ、心とカラダが軽くなったのと同時に、涙が溢れて来た! 「私こそよろしくお願いいたします! ありがとう♪ 宏樹さん…ううん、これからは宏樹って、呼んでいい!?」 「はい、友梨さん!」 「んもう~、友梨さんじゃないでしょう!? 友梨って、呼んで?」 「友梨」 「ふふふっ♪」 嬉しくて堪らなかった♪ 宏樹の事を思いっきり抱き締めたかったが、周りを見渡したら自重した
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