77人が本棚に入れています
本棚に追加
ヤだ!
もう亡くなって3年と久しいけど、私は永遠に愛する夫宏樹のものだと誓ったのよ!?
ダメダメ!ダメだよ!?
白河夫妻にもご迷惑かかってしまうわ~!?
さて、シャワー浴びよう~…と
その週の週末
私は白河夫妻の“愛の巣”に招待された
固く断ったものの、どうしてもって…
「お邪魔します
本日はお招きいただき、誠にありがとうございます!」
まだお互いの名前を知っている程度のお家にお邪魔するのは正直、気が重い
だけど、ご厚意にお応えするためにもそんな顔をしないようにしないと!
まだ、引っ越してきて数日しか経っていないのにもうキレイに片付いている
私達がこのレベルに達するのに、実に二週間の時間を必要とした
すでにテーブルの上には、美味しそうなお料理と、水とまだ注がれていないワイングラスが並べられていた…
「何も用意できませんで…」
「いいえいいえ、こんなご馳走、本当にいただいていいのかしら!…」
「お口に合いますかどうか、ちょっと自信ないけど、普通なものばかり…
どうぞ、ご遠慮なく~♪」
「では、お言葉に甘えて…
でも、その前に改めまして、黒瀬友梨といいます…」
「そんな固くならずに…
白河隆志といいます」
「白河愛莉と申します
やだ~もう~♪」
食事を済まし、食器を片付ける愛莉さんをキッチンに残し、私と隆志さんはリビングのソファーに対面の形で身を沈めていた
「本当に、ご馳走様でした~
とても美味しかったです♪
まだ、お会いして間もないのに」
最初のコメントを投稿しよう!