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「いいえいいえ、お近づきのしるしですから♪」
「白河さんは、どちらのお勤めなんですか!?」
「山岡證券のナショナルマーケティング部に配属されて、はや9年の歳月が過ぎました
早いもので、その部長になって2年が経ちました
愛莉は、僕の部下で、データ管理の総責任者を任せています」
「あの山岡證券の…
しかも31歳で部長さん!?
すごーい♪」
「いやいや、ちゃんと頑張りを会社に評価されただけですから…」(照)
紅茶を持ってきた愛莉さんがリビングにやってきました
3組の白磁のカップが載せられたトレイがテーブルに置かれた瞬間ッ!
なんとも言えない芳しいそよ風が頬を撫でてくれた♪
一瞬にして桃源郷に迷い込んだかのような心地になる
しかし、それもつかの間!
「凄くベタだけど、私達の大好きなダージリンよ~♪
お口に合うかどうか、自信がないんですけど…」
愛莉さんのエンジェルヴォイスに一瞬にして、現実に引き戻されてしまう
「あっ!いいえいいえ…
ダージリンは、あたしも大好きだから…
そんなに気を遣わないで~」
「良かった~♪
どうぞ、お召し上がり下さい♪」
「いただきます♪
うーん、美味しい♪」
「美味しい!?嬉しい♪」
「ところで、お二人はどうやって知り合い、お付き合いをするようになったの!?」
「えっ!?ふふ…♪」
愛莉さんは顔を真っ赤にして俯き、恥ずかしそうに目線を合わせてくれない
「同じ大学でしたね
愛莉が新入生になった時に、僕が4年生になりました」
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