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「うん、そうでしたね、あなた…」
「で、同じ映画鑑賞サークルでわずか一年間だけでしたが、とても楽しいひとときを過ごした♪
サークルの新歓パーティーで意気投合して、そのまま…はい…」
「ええーっ!?すごーい♪」
「僕が大学を卒業して、社会人になっても僕達の関係は全く変わらず
今度、愛莉が就活する番になって、僕の口利きもあって、愛莉は無事に大学を卒業し、僕達は同じ会社で同じ部署で働く事になりました♪」
「すてーきー♪
なんか、青春の甘酸っぱい香り…」
顔を真っ赤に染め、うつむく愛莉さんの姿がなんとも言えない健気で可愛らしく、そして、美しい♪
その姿に、同じオンナの私でも、心臓の鼓動がますます激しくなるばかり…
そんな愛莉さんの肩を隣に座る隆志さんが優しく抱き寄せ、愛莉さんは隆志さんの胸を枕にする
そんな二人の姿を見て、激しくなるばかりの心臓の鼓動はいよいよ抑えの利かないものとなった
もう、そろそろ…
紅茶を一口飲んだ愛莉さんが美しい微笑みを浮かべると、優しさ溢れる目で私を見て、いたずらっぽく…
「ふふふっ♪
それじゃ、今度は友梨さんの事を教えてもらおうかな!?あはっ♪」
「えっ!?私の事…!あ…あの…」
結局この日は、夜になってもしばらく帰宅できませんでした
私と夫宏樹のなれ初め、愛し愛されていた日々、悲しい別れなど、大筋一通り話した
「ええーーーっ!!!」
二人異口同音の驚きの声を響かせた!
急に恥ずかしくなって、俯くしか…
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