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翌日が休みなので由希は早く寝なくちゃと思いながら、パソコンを開いて夜更かしをしていた。 『シンちゃん、変なこと聞いてもいい?』 同年代の男の子のシンちゃんに聞いてみたかった。 『なぁに? なんでも聞いて!』 『シンちゃん、片思いの彼女とキスしたいとか、いろいろ考える?』 『…。 どうしたの? ゆずちゃん、彼氏できたの?』 『私はできないよ。 友達がね、夏休みにけっこう付き合い始めた。』 『なに? それでそんな話題が出たりしてるの?』 『うん、そうなんだけど、なんかよく解んなくて。』 『好きになれば触れ合いたいと思うのは当たり前なんじゃない?』 『え?当たり前なの?』 『俺はそうだと思うよ。 そんなの人間の本能なんだから、理屈じゃないよ。』 『シンちゃん、好きな人としたいんだ。』 『したいって露骨だなぁ。 そりゃ男だからしたいよ。』 『露骨ってキスが?』 『はぁ? あ~う~…。 まぁ、そうだね。』 『?』 『ゆずちゃん、何か話題ズレてない?』 『え?だからシンちゃん、好きな人とキスしたいんでしょ?』 『うん、そうだね。 当然だよ。 ゆずちゃんは思わないの?』 『そういうこと、考えたことなかった。』 『彼氏できた友達と話し合わないでしょ?』 『そうかな? う~ん、よく解らないことはあるかも?』 シンちゃんになんか笑われてるような気がする~! 変なこと聞いちゃった。 恥ずかしいな。
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