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『ゆずちゃん、ちょっと年頃の女の子にしたら勉強不足なんじゃない?』 シンちゃんの言葉が痛い! 『そうかな~? 自分じゃ普通だと思っていたんだけど、最近知識不足かなぁと思う。』 シンちゃんと大して恋愛とかの話題で盛り上がったことはないのだが、それでも知識不足がわかるのだろうか? 『ゆずちゃんはゆずちゃんらしくしてれば良いけど、必要な知識は身につけるべきだね。』 『避妊の仕方とか保健体育で勉強したよ?』 『わぁ~! なんか心配になってきた。 ゆずちゃん、変な男に騙されないようにね?』 『へ?うん、ありがとう。』 『俺がいろいろ教えてあげようか?(笑)』 『ありがとう。 教えて!教えて!』 あれ?返事が来ない。 教えてって言っちゃいけなかったのかな? 『シンちゃん、教えてくれないの?』 あら?怒らせたかな? なんで? 『ゆずちゃん! 男に教えてなんて言っちゃダメだよ! 俺近かったらゆずちゃんとこ行っちゃったかもしれない!』 シンちゃんの住んでいる所は遠い。 もちろん会ったこともない。 『え?ホント? ごめんね。 シンちゃん怒った?』 無神経で無防備…。 ふと時田の言葉を思い出した。 『いや、怒ってないけど、ゆずちゃん言葉に気をつけた方がいいよ。 男はバカだから、ちょっとした言葉で誘われてるって思いたくなるんだ。 傷つくのは女の子だから気をつけてね。』 シンちゃんの親身な言葉がありがたかったが、自分では自分のどこが無神経で無防備なのかがやはりよく解らない。
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