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翌日、文化部で文化祭にそれぞれ何か作品を出すようにと部長からお達しが出た。 「妙子、何出すの?」 と、由希が尋ねると、妙子は、 「何か縫い物系かなぁ?」 と言っている。 由希は写真を出したいと思ったが、それにはこれから撮影をしなければならない。 何か良い題材がないかなぁと思いを巡らす。 とりあえず、莉子達のバドミントンの大会にカメラを持って行くことにした。 莉子のプレーしている姿を上手く撮れたらなぁと思うが、自分の撮影技術にはあまり自信がない。 そうこうしているうちに、バドミントンの大会の日が来た。 皆で体育館の前で待ち合わせて会場に入って行った。 市内のバドミントン協会の大会らしく、一般、高校、ジュニアと別れて試合が始まっている。 由希達は、高校生の試合が行われているコートの辺りの客席に陣取った。 客席は特にお客さんがいるというより試合に来ている選手達の控えの場所にもなっているようだった。 莉子や長野が気がついてくれて、由希達の高校の選手が座っている近くに由希達は座っていた。 「ナガッチ、トッキー、頑張れよ~!」 山下や佐川が手を振って応援の声をかける。 「莉子、ガンバー!」 文枝と由希も莉子達に声をかけた。 由希がカメラに望遠レンズを付けたりして準備していると、山下が俺もカメラ持ってくれば良かったなぁと言った。 それにしても体育館の中は少しは空調を効かせているのだろうが、まだまだ蒸し暑い。 長野がずっとここにいると暑いから、時々ロビーに出た方がいいよと教えてくれた。 選手達も試合がまだ先の者達はロビーにでてストレッチをしたりしているようだった。
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