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「よ~し! じゃあ、席順は月曜日の朝まで黒板に書いたままにしておくから、月曜日に間違えないようにな~。」 だいたいが席に座った様子を見て先生が言った。 「プッ!」 時田がまた小さく吹き出し、莉子がポコンと筆入れで叩いた。 由希はフウッとため息をついて、無視した。 時田のようにチョロチョロした奴に構われるのは、ぼんやりさんの自分にはいつものことだ。 中学の時は自分が筆入れまたはズック?で相手を叩いていたが、今は黙っていても莉子が叩いてくれるので自分は黙っていればよい。 「じゃあ、今日は中間の結果で話しがある人を読み上げるので、このあと先生のところに来るように!」 え~? ぎゃ~! なぁ~にぃ~? やっちまったぜ~! どうやら中間の結果が特に悪かった生徒が個別面談のようだ。 ひとしきり騒ぎが収まると先生は7~8人の生徒の名前を読み上げ、終業の挨拶をしてさっさと教室を出て行った。 「ありゃま~またかぁ!」 文枝が名前を読み上げられため息をついている。 「由希はセーフだったね!」 文枝が由希を後ろからつついた。 「うん、そうだね。 助かったよ。」 由希も文枝もあまり成績が良くないが、文枝は群を抜いて悪いのだ。 「くそ~!やっちまったぜ~! じゃ、行ってくるわ。」 文枝はそう言うと席を立った。 「由希は帰るの?」 文枝が聞くと、由希は今日は部活に行くと答えた。 「文枝は?」 「私も部活あるんだった。 じゃあまた、来週ね。 バイバイ。」 文枝はそう言うと教室を出て行った。 その後を津田が音もなくついて行く。 津田学も名前を呼ばれていたのだった。
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