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俺の腕の中で顔を隠すゆい。
終わった後はいつも恥ずかしがって顔を隠す。
それがまた、可愛くて仕方がない。
そのままのゆいに声を掛ける。
「…実感出来たか?」
「……。」
「…返事がないな。まだ足りないのか?」
ゆいは顔を上げた。
「ち、違います!…実感…しました…。」
「ん。なら、いい。」
「……秀一さんは…?」
上目遣いの後にすぐにまた恥しがって目を伏せる。
「したぞ。もちろん。…もう一回実感させてくれてもいいけど。」
「しゃ、シャワー浴びてきます!」
ゆいはクシャクシャに丸まった俺のシャツを羽織って立ち上がった。
俺のシャツを…。
こんな些細なことがこれほど嬉しいなんて。
寝室を出る前に一度振り向いたゆいに言う。
「一緒に行こうか?」
「ダメです!!それだけは!」
バタバタと足音を立てて行ってしまった。
風呂は…
…まだダメか。
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