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俺はリビングに移動して、テレビを見ながらゆいを待った。
この連休、明日の出勤が終われば接待が続く。
ゆいとゆっくり過ごせる日は限られているが、夕飯を一緒に食べられる日はゆいがここに作りに来てくれる予定だ。
ゆいを待つ間、ソファに埋れながら少しまどろみかけたが、シャワーの後のゆいの優しい匂いで目が覚める。
「秀一さん、早くシャワー浴びて、もう寝ましょ。」
まだ濡れた髪で俺を覗き込むゆいを無理やりな体勢で引き寄せて、ゆいが小さな悲鳴を上げる。
「このまま寝たいな。」
「ダメですよ。シャワー浴びて来て下さい。…疲れが溜まってるみたいですね。今日は私が抱き枕になりますから、早くシャワー済まして来て下さい。」
「…ゆいを抱き枕にしたら興奮して眠れない。でも、約束だ。行ってくる。」
重い腰を上げてシャワーに向かった。
本当に、少し疲れが溜まっているようにも感じていた。
けれどその夜、
抱き枕の効果は抜群で、
いい匂いと柔らかい感触に
俺はすぐに深い眠りに落ちていった。
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