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時は流れ少女は高校生になった。普通この位の年になると家が神社なので巫女修行などをするものなのだが少女はそれが嫌で仕方がなかった。
そしてついに親の反対を押し切り、都会の高校へ入学したのだ。もちろん一人で。だから少女の一日は忙しい。
学校から帰るとバイトへそのまま直行。夜の僅かな時間だけが少女の時間だった。
「あー……買い物忘れてた……ま、いっか。まだなんかあったよね」
今日も少女は忙しい一日を終え、食事を取ろうと冷蔵庫を開ける。
「うわっ……明日は絶対に買わなきゃいけないなぁ……」
冷蔵庫にあるのは野菜の数々。だがそこまで多くはなく、ギリギリ一人分。といったところだ。
「今日はポトフにしようかな」
手っ取り早く作り、食べる。
「いただきます」
食前と食後の挨拶は欠かさない。これはもう癖とも言うべきだろうが、幼少期に少女はこういう挨拶に関しては口酸っぱく言われていた。
「ごちそうさまでした」
食器を洗い、ソファーに座る。
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